阿蘇の夜は暗い、だから星が見える|初秋のロッジで過ごす星空の時間
九月に入ると、南小国の日暮れが少しずつ早くなります。
夏のあいだは夕食のあともまだ明るかったデッキが、気づけば藍色に沈んでいる。そして空が暗くなりきったころ、頭の上に驚くほどの数の星が出ています。
Echoes of Forest には天体望遠鏡が備えつけてあります。ただ、星を見る夜がうまくいくかどうかは、機材よりも段取りで決まります。この記事では、初秋の夜をロッジでどう過ごすかをまとめました。
星の見え方は天候・月齢・時期によって大きく変わります。晴れていても月が明るい夜は見える星の数が減ります。天気予報とあわせて、期待しすぎずにお出かけください。
阿蘇の夜は、想像より暗い
Echoes of Forest は阿蘇くじゅう国立公園の森のなかにあります。
このあたりは外灯が少なく、日が落ちると本当に真っ暗になります。街に暮らしていると暗さの基準がずれていて、初めての方はデッキに出た瞬間に驚かれることが多いです。足元が見えないほど、というのが実感に近いと思います。
その暗さが、そのまま星の見やすさになります。空に人工の光がかぶらないので、目が慣れてくるほど星が増えていく。最初は数えられそうだった星が、十分もすると数えるのをやめたくなるくらいになります。
到着は明るいうちに
チェックインは16:00から21:00までです。
そのうえで、できれば日のあるうちに着いてしまうことをおすすめしています。夜道が暗く、途中には道幅の狭い箇所もあります。ナビどおりに走っていても、初めての道を暗闇で走るのは気持ちのいいものではありません。
早く着くと、星の時間も長くなります。荷ほどきをして、夕食をつくって、片づけて——そこまで済ませたうえで暗くなるのを待つ、という順番が組めると夜がゆったりします。遅く着くと、後片づけをしているあいだに一番いい時間が過ぎていきます。
買い出しも同じです。コンビニは車で約10分、スーパーは約25分。ロッジは素泊まりで食事の提供はありません。夜になってから足りないものに気づくと、暗い道を往復することになります。
天体望遠鏡とデッキの時間
いきなり望遠鏡をのぞくより、まずは肉眼で空を見るほうが楽しめます。
暗さに目が慣れるまで十分から二十分ほどかかるので、その間はスマートフォンの画面を見ないほうがよく見えるようになります。手元を照らすなら、明るい懐中電灯より弱い灯りのほうが目にやさしいです。広いウッドデッキがそのまま観察スペースになりますが、屋根や木立で空の見える範囲が変わるので、立つ位置を少し変えてみてください。
ひとつお願いがあります。夜21時以降は屋外・屋内ともお静かにお願いしています。デッキでの歓談も21時までです。山あいで音が通りやすいためです。
星がよく見えるのはむしろ21時以降なので、この時間帯は「みんなで盛り上がる」から「静かに眺める」へ切り替えていただく形になります。声を落として空を見ている時間は、それはそれでいいものです。にぎやかに過ごしたい時間は、日が落ちてから21時までに寄せてしまうのがおすすめです。
なお、花火は禁止です。BBQもウッドデッキのみで炭火は使えません(ガスグリルは無料でお使いいただけます)。
初秋の夜は、思っているより冷えます
九月の高原は、昼と夜で体感がはっきり変わります。
日中は半袖で過ごせても、日が落ちてデッキにじっと立っていると、しばらくして冷えてきます。星を見る時間は動かずに上を向いているので、歩いているときより寒く感じます。羽織るものを一枚、取り出しやすいところに入れておいてください。
室内はエアコンと石油ヒーターがあります。薪ストーブもありますが、こちらは冬季のみの運用です。初秋はまだ薪の季節ではないので、暖かい飲みものを持って出て、冷えたら室内に戻る、という往復が現実的です。キッチンにはコーヒーミルとコーヒーサーバー、電気ケトルがあります。
もうひとつ。自然のなかなので虫は出ます。殺虫剤はパントリーにご用意していますが、夜に屋外で過ごす予定で虫が苦手な方は、ご自身の対策もお持ちいただくと安心です。
曇った夜と、連泊という保険
星空は天気次第です。せっかく来たのに雲、という夜も当然あります。
室内には100インチスクリーンとプロジェクターがあり、シアタースペースとして使えます。高速光回線のWi-Fiが入っているので配信の視聴も問題ありません。小さなお子さま連れなら、キッズスペースに絵本やおもちゃがあります。
そのうえで、いちばん確実なのは連泊です。一泊だとその夜が曇ればそれで終わりですが、二泊あればどちらかが晴れる可能性がぐっと上がります。初日は移動と買い出しで慌ただしくても、二日目は自分たちのペースで夜を迎えられます。連泊中の清掃・リネン交換はありませんが、洗濯機と乾燥機は自由にお使いいただけます。
夜を目的にする旅
観光は昼のもの、と考えると、夜はただ寝るための時間になります。
でも南小国の夜は、それ自体が見にくる価値のあるものです。何をするでもなく、デッキに出て、上を向いて、黙って立っている。子どものころ以来やっていない、という方も多いのではないでしょうか。
チェックアウトは11:00まで。夜更かししても、朝はゆっくりできます。
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